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せんぷうきさん

蹴られても倒れない扇風機を買いましょう。
南と北の定位置に置いておけば
移動させる手間も減るわけですし。

国道を渡ってむかいの郊外型電気量販店に行きます。
お手軽過ぎるロケーションと、ピークを過ぎた時期的に、
売れ残りばかりだとは思いますが、
扇風機なんて何十年たっても同じ形なんだから

話題の羽なし扇風機でもいいかな。
わっか型はなんだか首を突っ込みそうなので
スタンド型があれば。

ダイ▼ンのスタンド型の羽なしファン
サイズは良いけれど白は売り切れで、
グレーのベースに紫がかった青が店頭に出ています。

連れがしげしげと覗き込んでいます。
羽がないのに風が吹くのが不思議なのでしょうか。
なんだか魅入られたようにずうっと見ています。

「これでもいいけど‥‥」
やっと前を離れ、他の商品を見た連れが叫びます。
「えっ!せんぷうきってこんなに安いの?」
なにしろ何十年たっても同じ形なので。
付加価値をつけたものとしてはプラズマクラスタイオンを
「いらない」
風さえ送れればいいですからね。

結局、土台のしっかりした、
古典的な羽の回る扇風機を買いました。
店舗を出た途端、連れが言います。

「あの細長い、羽のない扇風機ねえ」
ずいぶん長く見てましたね。
「なんだか人が居るみたいで」
はあ。
「ムンクの『叫び』みたい」
ああー。昔、友達が空気を入れて膨らますビニールの
『叫び』人形を部屋に立てていたけど、
サイズといい、色合いといい、確かにあんな感じですね。

「それか『カオナシ』」
表情──が。そこにない表情が、ひっかかっていたのか。
「夜中にそこにあるのを見たら声をかけてしまいそう」
‥‥その存在感に耐えられるかどうか、
ずっと向かい合っていたんですか。


普通のしろものの白物家電の
真っ白い扇風機を組み立てます。
羽がくるくる回って、金属ネットがガードする丸い顔。
「デザインは別に良くないけど、普通の顔だ」
ほっとしたように連れがいいます。

しまった。
倒れないように土台の大きい機種にしたのですが、
風の道を作るためにひょいひょい移動させるには
重過ぎる。
by otenki-nekoya | 2013-08-17 22:28 | 散歩

風の部屋

♪南さ向いてる窓を開け〜

いや普通に。
南に向いている窓と北を向いている窓を開け、
その間の扉も全部開けると風が吹きぬけます。
この部屋に引っ越して来てからは
これまでエアコンを使った事がありませんでした。

窓の向うには海があります。
反対側の窓の向うは山に続く里の地面があります。
陽が当たって地面が熱くなると
海の上の冷たい空気が吹き込み
この部屋が風のトンネルになるのです。


とはいえ伝説となりつつあるこの夏はどうするか。
例年よりはるかに高い室温が連日続きます。
その一方、この殺人的日射しが地面を熱すれば熱する程、
海に接した空気との温度差が大きくなるため、
風の勢いもまた、これまでになく強くなっているのです。

酷暑の中、昼も夜もいろいろ試してみましたが、
結局のところここでは窓を閉めてエアコンで室温を下げるよりも、
室温は高くても窓から風が吹き込む方がしのぎやすいようです。

風の道は直線が理想ですが、窓の位置がそう都合良くないので、
扇風機で強制的に風を送り、道筋をつけます。
時間帯、風向き等にあわせて扇風機を持ち回って調節します。


ぐわっしゃーん。
‥‥連れに扇風機を蹴倒されました。

な、なんということを。
でも人の居ないところで扇風機だけが
せっせと風を送っているとは普通は思わない。
風の導線ばかり考えて人間の動線を
考慮しなかったのがいけませんでした。


日中は海から、夜は山から、勢い良く吹く風も、
陽が翳り海と地面の温度差がなくなる瞬間、止まります。

「大地がいかりに満ちておる‥‥」
連れが毎回つぶやきます。
by otenki-nekoya | 2013-08-16 22:23 |

明治への旅行

今年の大河ドラマがはじまるまで、ヒロインの
八重さんは全然知らない人だと思っていました。

『日本紀行』(講談社学術文庫)の京都篇で
イサベラ・バードが新島邸を訪れて歓談する場面がありますが、
以前読んだ時は全く気がつかなかったのです。

洋風の生活をしている洋装の紳士・ジョーの傍らの
和服の夫人が、そのわずか十年前に

崩れゆく会津鶴ヶ城に篭城し
七連発のスペンサー銃を撃ちまくって
新政府軍と闘った男装の戦士だったなんて。

最近になって、イサベラ・バードの京都観光に付き添ったのが
八重さんとあんつぁまのおっかさま、
山本佐久さんだったとわかった、と新聞に載っていました。

イサベラ・バードの京都での宿泊先が同志社女学校なので、
意外に山本家と関わりがあったのだなあ。
大河ドラマの明治篇が進んだら、読みなおそう。


この夏の暑さはなんだ、とても外に出られない、
という皆様におすすめの旅行プランがございます!

はるかな距離を越えて英国女性が訪れたニッポンを、
はるかな時間を越えて現代の私達が訪れるというのはいかがでしょう。

『イサベラ・バードの日本紀行 上・下』
(講談社学術文庫 著/イサベラ・バード)
「上」は東北の旅、明治というより江戸そのままの風景、
「下」はさらに開化から離れた蝦夷の旅と、文化の凝縮した関西の旅。
by otenki-nekoya | 2013-08-10 19:34 |
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