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百円札の男

お城に近い繁華な商店街に、大通りを挟んだ向かい側にも、
落ち着いた地元の商店街があります。

後藤象二郎と板垣退助って、生家がすぐ近くなんですね。
「二人とも『馬廻り』の家柄だからね。
家格が一緒で同い年だから幼なじみなんだって」
でも、その町では「板垣退助」の町というのが売りで、
後藤の「ご」の字もありません。

だいたい、板垣が征韓論に敗れて下野した時、
後藤も一緒に辞めていたなんて最近まで知りませんでしたよ。
銅像もなければ名言もない、ましてやお札になどなりやしない、
後藤象二郎、幼なじみに比べて、ものすごく影薄い。

五月二十一日は板垣退助の誕生日で、
昨日その商店街で買い物をすると
おつりを「百円札」でくれたそうですよ。
百円札って見た事ありますか?
「あるよ。というか、昔は百円玉がなかったよ」
え?百円玉がなかった?
「百円は全部お札だった」
えええ、それじゃあガチャガチャが出来ないじゃないですか!

などと言いつつスーパーで普通の百円玉でおつりを受け取り、
夕食の準備をしていると、最近始まったアニメの中で偶然、
学園理事長がついさっき話題にした話をギャグにしています。
「百円札もありますよ、板垣退助がマイブームで」
主人公達に呆れられますが、高校生、分かるの?
板垣退助と、百円札。
by otenki-nekoya | 2011-05-22 15:28 | TV

Stand Alone

TVから聞き覚えのある美しいソプラノが聞こえて来ます。

ああ、これ、某公共放送年末ドラマ『坂の上の雲』のテーマ曲だ。
第一部では歌詞はなく、サラ・ブライトマンの歌声で、
タイトルの「Stand Alone」は近代国家として
独立しようとする日本をイメージしたものだろうと思っていました。

第二部では日本語の歌詞がつきました。
その中にも特別それらしき言葉はないな、と思いましたが、
「Stand Alone」は福沢先生の言われる「独立自尊」なのではないか、
秋山の兄さあが座右の銘とした、
「一身独立して一国独立す」だったのではないかと思います。

『坂の上の雲』全8巻(著/司馬遼太郎 文春文庫)は、
十五年以上前に読みました。
こちらは面白かった。
バルチック艦隊がインド洋まで到達した!
これは寝ている場合じゃない!
と、最後のあたりでは徹夜をしてまで読み通しました。

勝ち戦だったから面白い、という訳ではありません。
それこそ無謀の果て、薄氷を踏む戦いです。
ただ、独立国家としてデヴューした日本は、
若々しく、明るく胸を張っている。

ドラマのエンドロール、「Stand Alone」の曲の背景は
坂ではなくて綺麗な山の稜線を辿る映像です。
膨大なキャストや亡くなった脚本家の名等を含むクレジットの中に、
「脚本諮問委員」として、当時の風俗に詳しそうな宮尾登美子氏や
なぜか宗教史の山折哲雄氏等のそうそうたるメンバーに加え
関川夏央氏の名が。

あまりの筆力に、司馬作品はまるで事実を描いた
ノンフィクションのように思い込まれるがゆえ、
「これこれの部分が史実と違う」と反発も受けがちです。
特に『坂の上の雲』では乃木将軍をおもいっきり
無能呼ばわりしているので、頻繁に反論が出されます。
ドラマで戦争を描く上で、一文学作品そのままの映像化という事ではなく、
多方面からの史実に沿った意見が必要、という事だったのでしょう。

あったあった、『「坂の上の雲」と日本人』(著/関川夏央 文春文庫)。
何故六十年代末に明治の戦争を描こうとしたのか、
何故乃木将軍はあそこまで「無能」扱いされたのか、
当時の艦隊の実情は、などといった、
作品としての『坂の上の雲』の成り立ちにおける考察や、
その後に調査された資料による史実の解説など、
現代の私達から見る日露戦争の解説書としても良く判る評論になっています。

以前、例によって読む本がない、とうろうろする連れにこの本を貸しました。
「評論?」とけげんそうだった連れは、髪を切りに行く間も読みふけり、
「いつも、どうやってこんな面白い本を見つける事ができるの?」と
のめり込んで読んでいました。

簡単です。
私が読んだ本の中で、気に入りそうなのだけ選んで貸しているからです。
by otenki-nekoya | 2011-05-18 15:16 |

子雀

すずめのこが落ちている。

落ちている訳ではなくて、
もわもわとした色合いの子雀が
大福のようにぺたりと道の上に乗っています。

その前後をぱたた、ぱたた、と
色合いのくっきりとした親雀が
飛び降りては舞い上がり、
ガードしながら導いているのですが、
子雀は、ぴょん、と飛び上がって、
ぽとり、と落ちる。

海岸段丘の上の住宅地の中の、
昔ながらに込み入った路地で、
車が通る心配はありません。

この先数十メートルの海岸では、
漁が終わって群を崩した鳶や烏が
好きに旋回したり小舟に止まったりしていますが、
小さな家が詰まっているこのあたりは飛べません。

でも、坂を上っていくとき、
白い猫が獲物をくわえてゆるゆると
行く手を横切るのを見かけました。
口の端から細い尻尾がぴこぴこと動いていました。

通りがかりの子供達がたいへんだ、
巣からヒナが落ちちゃった、と
心配して拾っていくかもしれません。
飼い方を尋ねられた大人はたぶん、
親鳥が近くで見守っているはずだから
もとのところに戻しておやり、と
アドヴァイスするでしょうけれど。

道に沿って飛ぶから落ちるんですよ。
横に飛べば塀やら木やら止まれる所があるのに。
じっとしている子雀の横を、
いかにも関心なさそうに装って
すたすた歩いて通り過ぎます。

小さな路地の升目の中も波瀾万丈です。
あちこちの家々にバンマツリの白と紫の花が満開になっていて、
香りに引かれて込み合った小径をうろついていたのですが。

子雀の心配はしません。
人間は、雀より強くはないです。
烏や鳶、猫はもちろん、鼠よりも強くはない。
ただ生きる為に逃げる、という事ができないし、
この天地の間から餌を見つける事もできない。
by otenki-nekoya | 2011-05-15 14:14 | 散歩

後藤 & 坂本

すっかりセピア色に薄れた「前参議」後藤象二郎の写真ですが、
裏には墨痕黒々と七言絶句が。その後半、

『国是全定是誰力
 収在書生一筆中』

「国是はすっかり定まったが、これは誰の力か
 書生の一筆の中に収まっている」

「書生」は身分のない若者だから、
これは自分ではなく、坂本龍馬の事でしょう。
新政府の薩長の連中への嫌味ですね。

と思っていたら、今度は近江屋で龍馬が暗殺された時、
一緒に襲われた中岡慎太郎がまだ息のあるうちに話をした人が
書いた手紙が公開されました。

「‥‥これだと会津のせいだという事になってるけど」
松平容保公がそんな方だとは思えませんが、
実行犯は新撰組だという話になってましたからね。
「本当は京都見廻組?」
明治になって見廻組の今井信郎が、組長佐々木只三郎の命令でやった、
と証言していますがあくまで自白だけですので。
「その只三郎の証言は?」
鳥羽・伏見の闘いで亡くなってます。

「あー。後藤象二郎が守ってやれなかったからって、すごく恨まれてる」
土佐藩内部でも意見は紛糾していたでしょうが、
無理にでも藩邸にかくまってあげていればねえ。
そのあたりも後藤の不人気の一因なのでしょうか。
後藤に処刑された、テロリストの首謀者であった
武市さんのほうが、よほど今でも尊敬されています。

「慎太郎、お医者がもう大丈夫、と言った後で亡くなってるよ!」
南方先生、最先端の脳外科手術で坂本さんを救ったら、
中岡さんのほうも助けてあげてください!
by otenki-nekoya | 2011-05-14 17:50 |

岩崎 VS 後藤

新聞のコラムで作曲家「滝廉太郎」が
三菱財閥の岩崎小弥太の後援を受けていた、というのを読みました。
四代目は東京フィル等、文化事業のパトロンでもあったのか、
さすがに初代・成り上がりの弥太郎とは雰囲気が違う、と
記事を見せたら、連れが首をかしげています。

「小弥太の母は後藤象二郎の娘、とあるけど」
そうですね。
「これって、弥太郎の弟が、後藤象二郎の娘と結婚したって事?」
年の離れた弟、弥之助ですね、
兄さんに米国留学させてもらった三菱二代目。
「‥‥弥太郎と後藤象二郎って、仲悪いんじゃなかったっけ?」
‥‥そういえば。
明治になって下野した後藤が炭坑経営に手を出して失敗した時、
大隈さんやら福沢先生やらが、よってたかってなんとか弥太郎を説得して、
嫌々ながら借金の始末を引き受けさせた、と言う事でした。

弥太郎が極貧の地下浪人から身分を越えた出世をしたのは
彼の才能を知る後藤が登用したから、大恩人のはずですが、
その時だって、もともと後藤が藩の商売で大赤字を出して、
商才のある弥太郎をひっぱってきて押し付けたのでした。
昨年の大河ドラマでも、土佐藩参政・後藤象二郎、
ほとんど陰湿ないじめっ子キャラでしたもんね。
「でも実はすごく良い役者さんだったんだね」
大政奉還のキーパーソンになっていくあたりから
人が変わったような気迫に満ちて、
あの子供っぽい憎々しさは演技プランだったのか、と感心しました。


気になるので、書店に行って探しました。
去年は平積みでどっとあった『岩崎弥太郎と三菱四代』(著/河合敦 幻冬社新書)、
いかにもビジネス書、という売り方が気に入らず、
当時は見向きもしなかったのでした。
リーダーはこうありたい、などと、そこらのビジネスマンが
歴史に残る人物の真似をしたところで実用になるとも思われません。
特に弥太郎は極貧から東洋の海上王にまで登り詰めた究極のワンマン社長、
リーマン・ショック後のビジネススタイルとしては、
ライバル渋沢栄一の方がはるかに人気があります。

それはそうと、するする読みやすく書いてある新書で、
岩崎一族の歴史をたどってみました。
ちなみに、三菱三代目は弥太郎の息子・久弥です。

わかりました。後藤象二郎の令嬢の件は、
弥太郎の方から申し出たのだそうです。
「弥太郎から?なんで」
それが、その時、後藤は新政府の参議でした。
「参議!参議って偉いよ、その上は右大臣・左大臣、
あとは一番えらいなんとか大臣」
太政大臣?
「あれ、だじょうだいじんって読むの?太いなんとか」
人身位を極むれば、帝を除けば太政大臣でしょう。
「内閣が出来て、伊藤博文が初代総理大臣になるまでの間だけどね」

それです。その時、後藤は参議で、弥太郎はまだできたての民間会社社長。
「後藤が、偉かったからか‥‥」
弥之助のほうは性格良いですからね。後藤は快諾したようです。
「それなら、弟の義理の父が破産しかけたのに、
当時大富豪となっていた弥太郎は無視したって事」
ビジネスと義理は別というより、やっぱり嫌いだったのか。

などと勝手な話をしていたら、ドラマで注目された影響か、
「うちのアルバムに貼ってあった〜」といった感じで、
後藤象二郎の新しい写真が見つかった、というニュースがありました。
裏に筆書きで、『前参議』。
by otenki-nekoya | 2011-05-14 17:40 |

西風

三日降り続けた雨があがり、
強い西風が吹いて帽子を何度も吹き飛ばします。
日射しが眩くて道路の果てにもう逃げ水が見えるほどです。

毎場所市役所前に立て並べられる地元出身の
幕内力士達の色鮮やかな幟が今回はないので
折角の威勢の良い風が無駄に吹いてゆきます。
by otenki-nekoya | 2011-05-13 19:07 | 散歩

仕立屋の服

以前TVドラマの『相棒』で紳士服仕立店、
いわゆる「テーラー」の話がありました。
文明開化の精神とともに取り入れた洋装ですが、
これから日本の夏は日本の風土にあった服装で
過ごさなければならなくなるでしょうから、
テーラーメイドのスーツなど、
ますます姿を消して行く事でしょう。
などと思っていたら、何。
環境省、『スーパークールビズ』って。

母は贔屓の婦人服仕立店があって、
私も高校生になると何度も連れて行かれました。
お城下の町の路地の混んだ中のビルの一階の小さな店で、
生地は伊太利製が多いのに、デザインを決めるときは
仏蘭西の衣装雑誌を参考にする事が多かったようです。

ドラマの中の警部殿の台詞で久々に思い出しました。
「大変手間のかかるものですからねえ、採寸、仮縫い、」
そうそう、台に乗って採寸されるのも嫌だったけれど、
わざわざ後日仮縫いの試着に行くのも面倒で。
だいたい地方の高校生がお仕立の服なんて、
母の道楽なのですが、おばさま方には好評でも、
若者の中では浮くばかりです。

米国に住んで生まれて初めてジーンズとTシャツの生活をして、
なんと、いままでみんな、こんなに楽をしていたのかと驚き、
日本に帰ったら近所にユニク■が出来ていて、
世の中もナチュラル指向といいますか、ゆるくなる一方なので、
もう以前のような堅苦しい格好はできませんが、
今だったら、当時あんなに嫌だった、
あの上等の生地の手仕事の服を着てみても良いかなと思います。
by otenki-nekoya | 2011-05-13 19:06 | TV

胸一杯の

道沿いの畑の畝にこんもり茂った緑が並んでいて
そのうえにぽつんぽつんと白い花が咲いています。

じゃがいもの花ですね。
列の端には色違いで、ナスの花そっくりの
紫色のじゃがいもの花が咲いています。
最近よくみかけるようになった皮の赤い芋の品種でしょうか。

花粉も黄砂もようやく落ち着いて
二日続きの雨で日射しもないので
久しぶりに帽子もマスクも外して外気に触れています。

いつもならゴールデンウィークの頃に町に漂う
柚子だか仏手柑だか何かは知れないオレンジの花の香りが、
一週間遅れで広がりはじめました。

傘の下で香りを胸いっぱい吸い込みます。
思うまい、と思ってもこうやって
空気を吸い込む事すらかなわない土地の事が思われます。
by otenki-nekoya | 2011-05-11 15:28 | 散歩

一万円札の男

春先、例によって連れが「面白い本ない?」と来たので、
まだ読んでいませんが、お先にどうぞ、と
『独立自尊』(著/北岡伸一 中公文庫)を貸しました。

その場でページをめくり、最初の数行を読んだだけで、連れが叫びます。
「北岡先生が、『福翁自伝』を呼んだことのない人がいたら、
それは一生の損失だ、とまで書いてあるよ!読んだ事ある?」
いいえ。
「一生の損失だって!」
『福翁自伝』なら、そこのTUT▲Y▲の岩波文庫のコーナーにありますよ。
背表紙が青いラベルのとこです。
「ちょっと見て来る」

ありましたか?
「あった。でも無理。読めん」
明治の人の文章ですからね。
「時間かければ読めなくもないけど。
とりあえずこっち先に読んでから、読むかどうか決める」
と、いう訳で『独立自尊』を「面白い面白い」といいながら読んでいました。

「やっぱり、伊藤博文は千円札で、福沢諭吉は一万円札だ!」
それほどですか。
「昔、ずっと聖徳太子が一万円札だったのが福沢諭吉に変わった時、
実在の人物が最高額紙幣になっていいのか、とびっくりしたけど、
納得した。充分値する。読んで」
いろいろ溜まっていますので、そのうち読みます。

TVの春クールになって『仁』第二部が始まり、
南方先生の最新医術をもってしても佐久間象山先生の命は救えなかった!
と、ここで気分が一気に幕末モードになったので、
『独立自尊』を読みはじめました。
諭吉は『仁』第一部で活躍した緒方洪庵先生の、適塾時代の愛弟子です。
蘭語を学んだのに世界の主力は英語になっていたので、
江戸中で英語を、読めるのはオランダ通辞・森山多吉郎、
話せるのはジョン万次郎だけ、という頃、
独学してみたら蘭語と似ているのですぐ上達し、
咸臨丸に乗ってアメリカに行き、
遣欧使節団としてヨーロッパに行きます。

幕末から明治の時代背景に沿って、
福沢の発表したものの内容が説明されているので、
「原典」から入るより福沢の「ものの考え方」が追えるし、
政治との距離感も判りやすく書かれています。

やはり、たいしたお方でした。
ネット主導の民主化ドミノが中東で実現しつつある中、
G7とG20の参加国を見比べながら、
欧米列強が極東の島国を「自分たちと話の通じる国」とみなしたのは、
やはり一万円札のお方の教えのおかげなのだなあ、と感じいるものがあります。

しかも文庫版には、ずっと気になっていた伊藤博文についての
講演まで付いていて、我ながら良くこの本を見つけた、と思います。

お町の会合の合間に書店に寄る時間があったので、と
連れが本を買って来ました。
『現代語訳 学問のすすめ』(著/福澤諭吉 訳/斎藤孝 ちくま新書)
「『学問のすゝめ』『文明論之概略』、どっちも
岩波文庫でちょっと読んでみたけど、あきらめた。
斎藤先生ならきっと読みやすいと思って」

それは良いですがこの帯の煽り、なんですか、
赤字で『日本最強のビジネス書!』‥‥って。
by otenki-nekoya | 2011-05-10 16:37 |

マイブーム明治

以前、新聞の書評で伊藤博文の銅像が市中引き回しの憂き目にあった、
という部分を読んで以降、なんとなく明治が気になっていました。

もう二十年以上前ですが、大河ドラマで『飛ぶが如く』が放映された時、
原作『飛ぶが如く』全十巻(著/司馬遼太郎 文春文庫)を読みました。
小説としては、全く面白くない。
ドラマのほうも、西郷と大久保の青年時代を無理矢理継ぎ足し、
それでも面白いとは言えない。
しかしながら、写真の残っていない西郷吉之助以外は
登場人物のほとんどが写真に残っているので、スタッフ、キャストが
ものすごく本人に似せようとしている意気込みを感じました。
薩摩弁も、難しいものには字幕がつくくらいの勢いです。

それで当時、明治の元勲等の資料の多い記念館へわざわざ確認に行き、
特に主人公の一人の大久保一蔵(利道)を演じる鹿賀丈史と、
岩倉具視の小林稔侍の悪巧みコンビが
ずば抜けて写真そっくりで、大受けしました。

そのキャスティングイメージで、
小説としては面白いとは言えない『飛ぶが如く』全十巻、
日本を近代国家にするために恐ろしいばかりの馬力で働く
大久保に引きずられ、最後まで読み通しました。
それまで維新三傑と言われながら、
薩長同盟の西郷&木戸と少し雰囲気が違って、
陰謀・暗殺等の近寄り難い影のある人物だと思っていましたが、
近代国家ニッポンを形作ったのはこの豪腕であったのか、と、
二十年前から尊敬する人物となりました。

しかし。近代国家ニッポンの主にハード面を作ったのが大久保卿ならば、
近代国家ニッポンのソフトを作ったのは?
政治家が政府を作っても、住む者達が国民にならなければ、国家にはならない。
ニッポン人を近代国家の国民にしたのは誰だろう。
そんな事を思いながら、春先、ぶらぶらと
町で一軒の書店の新刊チェックに回っていました。
自由民権運動はもともと反政府活動なので、過激化していったけれど、
もっと自然に、一般の人々に人権感覚が浸透していくには

出版物か。
あっ。
年末大河ドラマ『坂の上の雲』第一話で、秋山の兄さあが、
「あしが世の中で一番偉い思うちょるお人」と語った人、
日常、そのお姿を掌の内に時折拝見するそのお人の、
少し若い時代のお姿の表紙が文庫新刊コーナーに。

『独立自尊』(著/北岡伸一 中公文庫)
諭吉先生!
丁度お探ししていたところだったのです!
by otenki-nekoya | 2011-05-09 16:29 |
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