連れが、近所の知り合いに、
何か運動しているか、と尋ねられました。
休日に、自転車で川をさかのぼって山の方へ、と答えると、
「あー、僕もやってみたけど駄目だった」
駄目って?
「圏外になるんだ」
彼は産婦人科医なのだそうです。
「私は携帯も財布も持っていかない」
連れが自慢げに言います。
「身につけるのは途中の自動販売機で買うコーヒー代120円だけ」
そうですか。
「こけたら身元不明だ!」
いや、それは自転車の方から足が付く
‥‥じゃなくて、自転車の登録番号から身元、判りますから。
何か運動しているか、と尋ねられました。
休日に、自転車で川をさかのぼって山の方へ、と答えると、
「あー、僕もやってみたけど駄目だった」
駄目って?
「圏外になるんだ」
彼は産婦人科医なのだそうです。
「私は携帯も財布も持っていかない」
連れが自慢げに言います。
「身につけるのは途中の自動販売機で買うコーヒー代120円だけ」
そうですか。
「こけたら身元不明だ!」
いや、それは自転車の方から足が付く
‥‥じゃなくて、自転車の登録番号から身元、判りますから。
▲
by otenki-nekoya
| 2011-05-30 15:09
| 散歩
日本中のサラブレッドの中から選ばれた
三歳馬達の生涯一度の「晴れ」舞台が、
梅雨で、しかも台風なんて、
前代未聞ではないでしょうか。
こちらでは昼過ぎの暴風雨が通り過ぎた頃、
東京の緑豊かな馬場は重い泥を隠しています。
濡れて重たげな集団の後の方から、
馬群の身の間をこじあけるようにして、
最後の直線に飛び出した二頭、一頭をふっと引き離し、
優勝したのは皐月賞の二冠達成馬。
雨の中のウィニングラン、
こちらの空は次第に青くなってゆきます。
三歳馬達の生涯一度の「晴れ」舞台が、
梅雨で、しかも台風なんて、
前代未聞ではないでしょうか。
こちらでは昼過ぎの暴風雨が通り過ぎた頃、
東京の緑豊かな馬場は重い泥を隠しています。
濡れて重たげな集団の後の方から、
馬群の身の間をこじあけるようにして、
最後の直線に飛び出した二頭、一頭をふっと引き離し、
優勝したのは皐月賞の二冠達成馬。
雨の中のウィニングラン、
こちらの空は次第に青くなってゆきます。
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by otenki-nekoya
| 2011-05-29 15:08
| TV
それで文語体はあきらめて、斎藤先生訳の
『現代語訳 学問のすすめ』(ちくま新書)はいかがですか。
「日本人全員読むべきや」
ははあ。
「痛快、というのかな、福沢先生の書き方は」
そりゃ数年前まで藩政時代で、生まれながらに身分が固定していたのが、
君達は自由なんだ、何にでもなれるんだぞ、と言われたら
風穴があいたような気分になるでしょうねえ。
子規でなくとも、「あしは太政大臣になる!」くらい言いたくなりますよ。
「学問しないといけないけど。それも実学」
昔、上海娘に中国の歴代王朝名全部書いてみせたら、
なんで他所の国の歴史まで知ってるんだ、
歴史なんて勉強しても役に立たない、
数学とか科学を勉強したほうが良いだろう、と言われました。
上層部は皆理系だし、あの国は実学を地でいってますね。
「書き方、ちょっと過激だけどね」
福沢先生は文官で、幕臣になってからも
翻訳専門で戦争はした事ないでしょう。
勝先生とは咸臨丸で一緒に亜米利加に行ってるのに、
後年、なんであっさり官軍に屈したんだ、って
当時軍事総裁だった勝先生に文句言ってます。
「たいてい現場の軍人より、シビリアンのほうが戦争の理想を語るから」
何にしても、あの時代これほど「人権」を理解し、
皆にわかりやすく教えた福沢先生は偉大ですが、
福沢先生の予想を上回る勢いで
あっという間に民主化した明治の日本人達もすごいですよね。
『現代語訳 学問のすすめ』(ちくま新書)はいかがですか。
「日本人全員読むべきや」
ははあ。
「痛快、というのかな、福沢先生の書き方は」
そりゃ数年前まで藩政時代で、生まれながらに身分が固定していたのが、
君達は自由なんだ、何にでもなれるんだぞ、と言われたら
風穴があいたような気分になるでしょうねえ。
子規でなくとも、「あしは太政大臣になる!」くらい言いたくなりますよ。
「学問しないといけないけど。それも実学」
昔、上海娘に中国の歴代王朝名全部書いてみせたら、
なんで他所の国の歴史まで知ってるんだ、
歴史なんて勉強しても役に立たない、
数学とか科学を勉強したほうが良いだろう、と言われました。
上層部は皆理系だし、あの国は実学を地でいってますね。
「書き方、ちょっと過激だけどね」
福沢先生は文官で、幕臣になってからも
翻訳専門で戦争はした事ないでしょう。
勝先生とは咸臨丸で一緒に亜米利加に行ってるのに、
後年、なんであっさり官軍に屈したんだ、って
当時軍事総裁だった勝先生に文句言ってます。
「たいてい現場の軍人より、シビリアンのほうが戦争の理想を語るから」
何にしても、あの時代これほど「人権」を理解し、
皆にわかりやすく教えた福沢先生は偉大ですが、
福沢先生の予想を上回る勢いで
あっという間に民主化した明治の日本人達もすごいですよね。
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by otenki-nekoya
| 2011-05-28 14:56
| 本
来年の大河ドラマのキャストが、続々と決まりつつあります。
今回は女性陣。
清盛の正室、平時子。
「時子‥‥時子。北条の?」
そっちは北条政子の妹では。
「あ、北条時子は足利家に行ったんだ。鎌倉時代だから違うよね」
平時子は‥‥そうですねえ、従二位で、出家してますので、
有名な呼び名は二位の尼。
「あっそうか、!安徳天皇のお祖母さんだ!」
二位殿やがていだき奉り、
「浪のしたにも都のさぶらふぞ」と
なぐさめたてまって、ちいろの底へぞ入給ふ。
「壇ノ浦かあ。『平家物語』持ってる?」
全四巻持ってます。ものすごく面白いけれど、
岩波文庫の文語体のです。
「それは読めない!」
宮中一の美女とうたわれた常磐御前、
「義経のお母さんだ」
『平家物語』では仇の清盛の側室になったという。
キャストが、今や飛ぶ鳥落とす勢いの少女、
「えーとこれ、『さき』と読まないんだったね」
無理矢理ですが、『えみ』だそうです。
「『平家物語』、現代語訳はないの?」
ありますが、あの文体で読んでこその世界ですから。
「そうだろうね。うう。読めないけど読みたい」
外国語の文学なら仕方がないけれど、
同じ日本語なのに、残念ですね。
今回は女性陣。
清盛の正室、平時子。
「時子‥‥時子。北条の?」
そっちは北条政子の妹では。
「あ、北条時子は足利家に行ったんだ。鎌倉時代だから違うよね」
平時子は‥‥そうですねえ、従二位で、出家してますので、
有名な呼び名は二位の尼。
「あっそうか、!安徳天皇のお祖母さんだ!」
二位殿やがていだき奉り、
「浪のしたにも都のさぶらふぞ」と
なぐさめたてまって、ちいろの底へぞ入給ふ。
「壇ノ浦かあ。『平家物語』持ってる?」
全四巻持ってます。ものすごく面白いけれど、
岩波文庫の文語体のです。
「それは読めない!」
宮中一の美女とうたわれた常磐御前、
「義経のお母さんだ」
『平家物語』では仇の清盛の側室になったという。
キャストが、今や飛ぶ鳥落とす勢いの少女、
「えーとこれ、『さき』と読まないんだったね」
無理矢理ですが、『えみ』だそうです。
「『平家物語』、現代語訳はないの?」
ありますが、あの文体で読んでこその世界ですから。
「そうだろうね。うう。読めないけど読みたい」
外国語の文学なら仕方がないけれど、
同じ日本語なのに、残念ですね。
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by otenki-nekoya
| 2011-05-28 14:51
| 本
国道に面した近所の歯科の入り口に、張り紙があります。
「■■、▲▲▲、へ行くので休診します」
日にちとお詫びが続いています。
行かれましたか。
以前、歯科医院前の舗道の上で車椅子に座った大柄な老人の
口のなかを覗き込む俊敏な動きのO先生をお見かけしました。
青空歯医者、といいたいところですが
あの時はぽつぽつと小雨が落ちていました。
屋根はあるでしょうが、被災地も雨でしょう。
ご活躍を。
「■■、▲▲▲、へ行くので休診します」
日にちとお詫びが続いています。
行かれましたか。
以前、歯科医院前の舗道の上で車椅子に座った大柄な老人の
口のなかを覗き込む俊敏な動きのO先生をお見かけしました。
青空歯医者、といいたいところですが
あの時はぽつぽつと小雨が落ちていました。
屋根はあるでしょうが、被災地も雨でしょう。
ご活躍を。
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by otenki-nekoya
| 2011-05-28 14:48
| 散歩
普段通りすがりに見かける木に花が咲いて
はじめて、ああ、これは何の木だったのか、と
気がつく事はよくあります。
町ではたいてい桜の木で、花が終われば皆
その木の事など気にもとめなくなります。
緑の葉の上に淡い紫の紗のような花をかけ、
そういえばこれはセンダンの木だったな、
と思う事はいつもの事ですが、
気がつくとゆけどもゆけども、そこいらじゅうの緑の中の、
あの木もその木も伸ばした枝の上に紫の紗を乗せていて、
センダンの木が多い事は気がついていましたが、
これほど多くの木が皆センダンだったとは知りませんでした。
それと、暗い緑のこんもりまとまった木が、
ぽっぽっと豆電球の灯を点らせたように、
木全体に蜜柑色の実を実らせていて、
あれもこれも、あの山沿いも、
みんなビワの木だったんだ、
ビワの木が多い事は気がついていましたが、
これほど多くの木が皆ビワだったとは知りませんでした。
当たり年なのでしょうか。
初夏らしい清々しい風が止み、
空はそろそろ雲に覆われはじめ、
海も次第に色を失ってきました。
淡い紫の花と明るい蜜柑色の実に
間もなく雨が降り注ぐでしょう。
はじめて、ああ、これは何の木だったのか、と
気がつく事はよくあります。
町ではたいてい桜の木で、花が終われば皆
その木の事など気にもとめなくなります。
緑の葉の上に淡い紫の紗のような花をかけ、
そういえばこれはセンダンの木だったな、
と思う事はいつもの事ですが、
気がつくとゆけどもゆけども、そこいらじゅうの緑の中の、
あの木もその木も伸ばした枝の上に紫の紗を乗せていて、
センダンの木が多い事は気がついていましたが、
これほど多くの木が皆センダンだったとは知りませんでした。
それと、暗い緑のこんもりまとまった木が、
ぽっぽっと豆電球の灯を点らせたように、
木全体に蜜柑色の実を実らせていて、
あれもこれも、あの山沿いも、
みんなビワの木だったんだ、
ビワの木が多い事は気がついていましたが、
これほど多くの木が皆ビワだったとは知りませんでした。
当たり年なのでしょうか。
初夏らしい清々しい風が止み、
空はそろそろ雲に覆われはじめ、
海も次第に色を失ってきました。
淡い紫の花と明るい蜜柑色の実に
間もなく雨が降り注ぐでしょう。
▲
by otenki-nekoya
| 2011-05-25 17:01
| 散歩
ベランダの鉢に植えたオリーブは
自分の背丈くらいで切ってしまっているのですが、
そのまだ細いオリーブの木は二鉢とも
上から下まで枝一面に花が覆っています。
こんな小さな花でもこれだけ咲けばほのかに香る。
地上の柑橘の花は終わってしまって
町を包んでいたオレンジの花の香りはなくなりましたが、
地上から離れたベランダのレモンの木は
これまた枝一面に薄桃色の蕾が並んでいます。
こんなに咲いても実になれるのはこの何十分の一なのに。
当たり年なのかな。
手すりにかけた鉢の白い小さな薔薇は
波が泡立つように咲きこぼれています。
足元は食用ハーブが伸び盛り。
地上から少し離れてひんやりと乾いたベランダは
地上から少し遅れて今が初夏のはじまりです。
自分の背丈くらいで切ってしまっているのですが、
そのまだ細いオリーブの木は二鉢とも
上から下まで枝一面に花が覆っています。
こんな小さな花でもこれだけ咲けばほのかに香る。
地上の柑橘の花は終わってしまって
町を包んでいたオレンジの花の香りはなくなりましたが、
地上から離れたベランダのレモンの木は
これまた枝一面に薄桃色の蕾が並んでいます。
こんなに咲いても実になれるのはこの何十分の一なのに。
当たり年なのかな。
手すりにかけた鉢の白い小さな薔薇は
波が泡立つように咲きこぼれています。
足元は食用ハーブが伸び盛り。
地上から少し離れてひんやりと乾いたベランダは
地上から少し遅れて今が初夏のはじまりです。
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by otenki-nekoya
| 2011-05-24 16:46
| ベランダ
電線の上で、二羽のカラスが並んで止まっています。
よく見ると、片方がもう片方の口の中に嘴を差し込んでいます。
同じぐらいの大きさに見えるけれど、
子烏が親烏に餌を貰うところだったのか。
子雀が、ぴょんと飛んで赤い花のエニシダの薮に飛び乗ります。
国道沿いなので先週見かけた子雀ではないでしょうが、
もうこんなに危なげなく飛べるんだ。
口に自分と同じくらいの大きさの
ぴかぴか光るビニールの小袋をつまんでいます。
よく見ると、片方がもう片方の口の中に嘴を差し込んでいます。
同じぐらいの大きさに見えるけれど、
子烏が親烏に餌を貰うところだったのか。
子雀が、ぴょんと飛んで赤い花のエニシダの薮に飛び乗ります。
国道沿いなので先週見かけた子雀ではないでしょうが、
もうこんなに危なげなく飛べるんだ。
口に自分と同じくらいの大きさの
ぴかぴか光るビニールの小袋をつまんでいます。
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by otenki-nekoya
| 2011-05-22 15:44
| 散歩
日曜夕方に始まった悪魔祓い修行アニメ、
前前回ラストシーンで、理事長の事を「兄」と呼んでいた少年悪魔、
ビジュアルがどう見ても‥‥水木しげるの漫画「悪魔くん」なんですが。
そう思ってみれば理事長、アニメ版「悪魔くん」の
第一使徒メフィスト二世が大人になって、
服も黒づくめから白に変えた‥‥ようにも見えます。
普段はちょっとひねくれていた少年悪魔メフィスト二世ですが、
悪魔くんにとって、いざという時には強い魔力で守ってくれる
頼もしい兄貴のような存在でしたから、
もしかしたら作者の方が子供の時に見ていた
アニメ版「悪魔くん」のイメージがうっすら反映されているのでは、
などと勝手に思ったりしたのです。
あと、「悪魔くん」といつも一緒にいる可愛い第二使徒「百目」の
口癖が「‥‥モン」でした。関係あるかどうか全くわかりませんが。
前前回ラストシーンで、理事長の事を「兄」と呼んでいた少年悪魔、
ビジュアルがどう見ても‥‥水木しげるの漫画「悪魔くん」なんですが。
そう思ってみれば理事長、アニメ版「悪魔くん」の
第一使徒メフィスト二世が大人になって、
服も黒づくめから白に変えた‥‥ようにも見えます。
普段はちょっとひねくれていた少年悪魔メフィスト二世ですが、
悪魔くんにとって、いざという時には強い魔力で守ってくれる
頼もしい兄貴のような存在でしたから、
もしかしたら作者の方が子供の時に見ていた
アニメ版「悪魔くん」のイメージがうっすら反映されているのでは、
などと勝手に思ったりしたのです。
あと、「悪魔くん」といつも一緒にいる可愛い第二使徒「百目」の
口癖が「‥‥モン」でした。関係あるかどうか全くわかりませんが。
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by otenki-nekoya
| 2011-05-22 15:42
| TV