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幼い猛禽

天から地の間を遮るものが
ついに何一つなくなりました。

このひとつきあまり曇天の下で
電線に止まって親を待っていた子ツバメ達とか
橋の上でいつもおいかけっこをしていた
黒い羽ぼさぼさの子カラスの兄弟とか
うちのベランダの植木に飛び込んで
ちゅんちゅんぴょんぴょん賑やかな子スズメ達とか

こんな直射日光は、生まれてはじめてでしょう。
みんなちゃんと日陰に移動したでしょうか。


真上から射す強い日射しが地面を熱し
上昇気流がおきています。

その気流にかろうじて乗る
若過ぎてトビだかなんだか判らない
猛禽の子がふらふらと舞い上がっています。

水平にぴんと張るべき翼はぷるぷる震え
薄茶色の柔らかい羽毛が毛羽立って

階段の上の、同じ高さに居た私と空中で目が合います。

人間なんか見て動揺するな。
君はこの空のずっと高いところまで支配する
王者の鳥になるのでしょう。

仕方がないですよね。
本当はせめてあと十日。
蒼天を切り裂く鋼のような
翼を手に入れるのはまだ少し先。

幕が開くのが早過ぎて、
私達人間も含めて生き物達は
成長も準備も全く間に合っていません。

ひろひろしながらでも、乗り切れ、みんな。
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by otenki-nekoya | 2013-07-09 22:17 | 散歩
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日記


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