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長門国壇浦、赤間が関

青い海に波一つない秋の日の事でした。

それでは、有名な『みみなしほういちの話』を
ご存じないのですか。

あかまがせきに住む盲目の琵琶の名手の物語を。

源平のいくさの何かも知らぬまま
六歳の時に読んで以来、
私の身体に書き込まれたような物語を
青い海の横を歩きながら連れに話して聞かせます。

「その、高貴な方々ってつまり、ニイノアマとかトモモリとか」
そうでしょうね。
「自分たちが死ぬ話をわざわざ聞きたいかなあ?」
‥‥自分がモデルになったドラマには興味がありませんか。
といいますか、執着があるのです。怨霊ですから。


視聴率が低いとさんざんに言われはしましたが、
源平の武者がヒーローだった祖父達の時代ではないので、
国民の十人に一人が見ていれば凄いものだと思います。
今年の某公共放送大河ドラマが終了しました。

壇ノ浦の合戦のおり海底に沈んだ
三種の神器の一つ、草薙の剣を
若かりし姿の主人公が水底で手にすると
きらびやかな平家の館に一族が
にこやかにうちそろって出迎えます。

ああ、
浪のしたにも都のさぶらふ。

この方々なら、琵琶の上手が居ると聞けば
具して物語を聞くでしょう。

それにしても、このラストシーン、
‥‥映画たいたにっく?

‘あそびをせんとや’、のうたが
突如頭の中できりかわって

♪ゆあ ひや ぜあーずなっしんあいふぃあ
あん あいのうーざっまいはー いる ごーおーん♪ 

あなたはわたしのこころのなかでいきつづける。
意味は合っています。
優れた物語だったと思います。


 千いろの海の底、神竜のたからとなりしかば、
 ふたたび人間にかへらざるも
 ことわりとこそおぼえけれ。
               『平家物語 巻第十一 剣』

by otenki-nekoya | 2012-12-23 22:31 | TV