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初詣

「これまでお寺にお参りに行ったらお寺の建物を拝んでいたけど」
お賽銭入れてお堂を拝みますね。
「違った。建物の中の仏様を拝むんだね」
ご本尊です。
そう言われればそう‥‥ですね。
立派な古い建物を拝む訳ではない。
でしたら、廃仏毀釈で建物は打ち壊され、
一時廃寺となったけれど重文の観音様等は守った
町のまんなかのお寺にお参りにいきましょうか。

正月二日の町中は人影もなく、
小さな境内にも人の気配はありません。
「浄土宗か。阿弥陀如来だね」
衆生を極楽浄土に迎える仏ですね。
家内安全とか健康祈願をされても困られるでしょう。
「守備範囲が違う」
神社は何の御利益がある神様か選ぶのに、
仏様ごとにお願いを変えるなんてあまり考えていませんでした。

お賽銭をいれて、アルミサッシの閉まった小さな本堂を拝みます。
‥‥。
「これだけ?」
建物を拝んでいるのではないとはいえ、やっぱり物足りないですね。
階段の下に、『土足厳禁』と書かれた古い木札がたてかけられています。
靴をぬいだら、上がって良いって事ではないでしょうか。
「入っていいの?」
悪い事じゃあありません、ちょいと御本尊を拝ませて頂こうっていう、
‥‥なんだか悪い事みたいです。

おそるおそる階段を上がり、茶色のアルミサッシを引くと
暗い堂内は外から見るより広々として青畳が続いています。
「これは‥‥思ったよりずっと立派だ」
正面奥に御本尊。
「阿弥陀如来。両脇に菩薩」
暗くてよく見えません。
勤行用の冊子をぱらぱらとめくると、
唱える順にお経がいくつも書かれています。
浄土宗でも意外にたくさんのお経を唱えるんだ。
線香、鈴、数珠、お経の並べられた経机の前で手を合わせます。

建物が壊され仏がこぼたれても
必要ならまた造れば良い。
ここは全てが行き届いて整って清く、
信心が保たれているのがわかります。

強い風に雲が流され、
冬の低い日射しが堂内に差し込みました。
天蓋から下がる無数の瓔珞が金の雪のようにきらめきます。
彼方に金色に光り輝く阿弥陀如来。
「浄土だ」

阿弥陀様の前ですが、私は後生を望みません。
無に帰してかまわない。
けれど、今生を全う出来なかったおおぜいの方々を
浄土に迎えていただけるのなら。

南無 阿弥陀仏。
南無 阿弥陀仏。
南無 阿弥陀仏。
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by otenki-nekoya | 2012-01-02 16:26 | 散歩
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日記


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