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マイブーム明治

以前、新聞の書評で伊藤博文の銅像が市中引き回しの憂き目にあった、
という部分を読んで以降、なんとなく明治が気になっていました。

もう二十年以上前ですが、大河ドラマで『飛ぶが如く』が放映された時、
原作『飛ぶが如く』全十巻(著/司馬遼太郎 文春文庫)を読みました。
小説としては、全く面白くない。
ドラマのほうも、西郷と大久保の青年時代を無理矢理継ぎ足し、
それでも面白いとは言えない。
しかしながら、写真の残っていない西郷吉之助以外は
登場人物のほとんどが写真に残っているので、スタッフ、キャストが
ものすごく本人に似せようとしている意気込みを感じました。
薩摩弁も、難しいものには字幕がつくくらいの勢いです。

それで当時、明治の元勲等の資料の多い記念館へわざわざ確認に行き、
特に主人公の一人の大久保一蔵(利道)を演じる鹿賀丈史と、
岩倉具視の小林稔侍の悪巧みコンビが
ずば抜けて写真そっくりで、大受けしました。

そのキャスティングイメージで、
小説としては面白いとは言えない『飛ぶが如く』全十巻、
日本を近代国家にするために恐ろしいばかりの馬力で働く
大久保に引きずられ、最後まで読み通しました。
それまで維新三傑と言われながら、
薩長同盟の西郷&木戸と少し雰囲気が違って、
陰謀・暗殺等の近寄り難い影のある人物だと思っていましたが、
近代国家ニッポンを形作ったのはこの豪腕であったのか、と、
二十年前から尊敬する人物となりました。

しかし。近代国家ニッポンの主にハード面を作ったのが大久保卿ならば、
近代国家ニッポンのソフトを作ったのは?
政治家が政府を作っても、住む者達が国民にならなければ、国家にはならない。
ニッポン人を近代国家の国民にしたのは誰だろう。
そんな事を思いながら、春先、ぶらぶらと
町で一軒の書店の新刊チェックに回っていました。
自由民権運動はもともと反政府活動なので、過激化していったけれど、
もっと自然に、一般の人々に人権感覚が浸透していくには

出版物か。
あっ。
年末大河ドラマ『坂の上の雲』第一話で、秋山の兄さあが、
「あしが世の中で一番偉い思うちょるお人」と語った人、
日常、そのお姿を掌の内に時折拝見するそのお人の、
少し若い時代のお姿の表紙が文庫新刊コーナーに。

『独立自尊』(著/北岡伸一 中公文庫)
諭吉先生!
丁度お探ししていたところだったのです!
by otenki-nekoya | 2011-05-09 16:29 |
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