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背の高い警部補

窓の下を通っていく小学生男子が、
友達に大きな声で教えています。
「知ってる?『ハンチョウ』第四シリーズが
 四月十一日からあるんだよ!」
知らなかった。
そういえば御老公の今クールの旅も終わったんですね。
TVではこのごろ番宣すらやっていませんから。
それ以前にNHK以外あまりつけていなかった。

ハンチョウといえば数ヶ月前、原作本の新刊のポップに
『ついに美人刑事・水野登場!』と書いてあって、
今野敏の原作は読んだ事はないけれど、
ええっ、それじゃあ今まで安積班に美人刑事はいなかったのか、
TVドラマってずるいなあ、と思ったものの、

ガリレオ先生だってドラマでは相棒が美人刑事になってるし、
映画版グッチー先生なんて、本人がなんと美人女医になっちゃってるし、
映画版白鳥さんは榎さんだか加賀警部補だか区別がつかないし。

加賀恭一郎刑事といえば、新作も出て書店でシリーズキャンペーン中ですが、
もう十年くらい前、NHKで東野圭吾の『悪意』をドラマ化した時、
これも加賀刑事が出ているんですが、ドラマではなぜか役名を変えてあって、
(外見のイメージがちょっとかけ離れていたせいかもしれない)
なんと先頃世界一周走破したカンペイちゃんが演じていました。
ドラマ内での通称「浪速のコロンボ」、
とにかく走って走って、とにかく根気強い刑事さんでした。

ちょうどその裏番組が当時はイケメンという言葉はなかったけれど
とにかくイケメン四人揃い踏みの『西洋骨董洋菓子店』で、
後の加賀警部補で厚労省の白鳥さんは
サングラスにギャルソンエプロン姿で出ていて、
皆こぞってそっちを見ているのに、私は『悪意』の方にくぎづけでした。

犯人の青年役の役者さんが、見た事のない人だったけれど、
なんというか見た事のないような印象的な演技をする人でした。
さすがにドラマでは犯行動機は和らげられていたけれど、
原作の構成の元になっている「文章の虚構性」が、
映像にきちんと置き換えて表現できていたと思います。

その犯人の青年役の役者さんが、実は舞台の人で、
その後あらゆるドラマに出ては器用にこなし続け、
いまや御老公が水戸でお休みの間、
毎回御留守居役をつとめるハンチョウ、
安積警部補にまでなりました。
ほら、最初につながった。
by otenki-nekoya | 2011-03-23 14:29 |
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日記


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