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扉を開く者

「龍を斬った男」が京都見回り組
今井信郎とされている事を知ったのは
山田風太郎の『警視庁草紙』第一話でだったでしょうか。
山風時代小説はどれだけ荒唐無稽な展開でも、
歴史的事実の枠だけは絶対に変えないという縛りがあるので、
見回り組・今井も、新撰組・斉藤一も、新政府では
東京警視庁の巡査となった事をこの話で知りました。

実行犯は見回り組としても、もっと大きな黒幕が居るのではないか、と
歴史好きは各説並べますが、一年近く盛り上がった大河ドラマも
最後に近づくうちにそんな事はどうでも良くなって来て、
もう、誰がやっても不思議は無い、チャンスのあるものが犯人だ、
というくらい暗殺の必然性を納得させてしまう作りになりました。

是か非かは個人の立場によって違うから、
いずれ歴史が証明する、と言いますが。
今でも扉を開いた者達は追われ続けます。
彼等が斬られようが囚われようが、
一度開いてしまった扉は二度と閉ざす事は出来ないのにも関わらず。
by otenki-nekoya | 2010-12-01 13:31 |
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日記


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