narcia

nekoya2010.exblog.jp ブログトップ

タグ:鳥 ( 31 ) タグの人気記事

とび、とぶ、とべ

ベランダの上から下へ垂直に、

トビが腹を見せて舞い降ります。


そのまま地面より下まで飛び、

川面で折り返して垂直に、

背を見せて舞い上がる。


紙ヒコーキみたい。


再びベランダに接近します。


これが食べたいのかな。

小さなざるに広げたシラス干し。

いいにおいがします。


朝どれ釜揚げちりめんが余ったので、

ベランダで干していたのです。


でも、猛禽の嘴でシラスは食べられまい。

第一、こんなに人に近くても野生は野生、

餌をあげるわけにはいかないのです。



昔、祖父が庭でトビを放し飼いにしていました。

ピーピー、ピーヒョロ鳴くから名前はピーちゃん。


餌は豚のバラ肉で、全力疾走で食べに来ました。

飛べないのです。ヒナの時、巣から落ちて。



豚バラ肉は御馳走だけど、

君はそんなもの食べなくていい。


シラスをあきらめた若いトビは、

川の上に飛んで来た銀色に光る物をキャッチして、

もちろん空飛ぶ魚なんていないのでリリースして、

そのまま舞い上がって行きました。


風の強い日なのです。

川岸のススキの綿毛が時折雪のように

きらきら光りながら飛んでゆきます。



[PR]
by otenki-nekoya | 2014-11-18 22:08 | ベランダ

いるよ

彼岸とはいえ、これほど急に冷え込まなくても。

でもこれなら真昼の散歩も大丈夫。


うちの前の小さな川沿いに銀行の裏を通ると、

歩いていても見過ごすくらい、

立ち止まって初めて気付くような、

ささやかな花が。


庭に生えれば抜かれるような、

名前を聞けば雑草と言われるような、

キク科の、イネ科の、ヒルガオ科の、

マメ科の、シソ科の、ツユクサ科の、

ヒユ科の、タデ科の、ユリ科の、


淡い黄色の淡い緑の淡い紅の淡い紫の。


路面から水面までの5メートルの斜面の中に、

一つ直径1センチにも満たないほどの花が、

何百と、何千と。


川沿いを川のように、

天の川の星のように。


町中の道ばたでしばし立ちつくします。

ここは花野だ。

幅5メートルで延々と続く。


この銀行の裏は大きな樹のある小さな公園の対岸で、

手入れと放置の具合が丁度良いのでした。



そういえばカワセミをしばらく見ない。


突然、鋭い声がしてオレンジ色がひらめくと、

次の瞬間には水色の光が

川面をつーっと遠ざかってゆきました。



[PR]
by otenki-nekoya | 2014-09-21 22:28 | 散歩

鳥達の六月

鳥達の声が急に賑やかになるので、
外を見なくても雨がやんだのがわかります。

ベランダのコンテナの緑の中は
子雀達の格好の遊び場ですが、
それにしても声が大きい。

戸口からうかがうと、窓の近くの鏡の前、
ティッシュ箱の上に子雀が一羽。

好きなだけ鳴いて、飽きたのか
窓から飛んで行きました。

うちは部屋の中まで君達の遊び場か。


隣の公園にはなぜかいまだにウグイスが居着いて、
毎朝ホーホケキョ、と鳴いています。

夜九時にはどこからどこへかようのか、
ここには一声だけ残し
毎晩ホトトギスが通り過ぎます。
[PR]
by otenki-nekoya | 2014-06-08 22:29 | ベランダ

クイナ走る

かの邪智暴虐の王‥‥とまでは言いませんが、
恐ろしいまでの頭上からの攻撃力を持つ太陽が沈むと、
民はほっとしたようにぱらぱらと戸外に姿を現します。

夕暮れの川沿いを行くと、
ハゴロモジャスミンに似た甘い香りがします。
濃い緑の大きな葉の樹の上に盛り上げるように
赤と白の花が咲いています。

赤く長いがくの先のぽつりと白い球が、
開くと五弁の白い花になって、
姿もハゴロモジャスミンに似ています。

クサギです。
花はこんなに甘い香りなのに、「臭木」という名はあんまりでは。
種が散って、堤防のそのあたりは丈の低いクサギが何本も満開です。


犬の散歩やウォーキングの人の少ない細い方の堤防を行くと、
小さなシルエットが行く手を走って横切りました。
ころんとした前傾姿勢に、太い脚と特徴的な長い足趾、

クイナです。
脚が真っ赤に見えたから、バンの類ではなく緋水鶏でしょうか。
ヤンバルクイナを思い浮かべてもらうと分りやすいと思いますが、
鳥というより直立二足歩行動物のような走りです。
獣脚類ぽいというか。
やっぱり恐竜は鳥になったんだな。

駆け寄ると川縁の草むらががさがさ鳴って、
そこを走ってるのはわかるのに、
もう姿は生い茂る緑に隠れて見えません。
[PR]
by otenki-nekoya | 2013-07-24 21:56 | 散歩

幼い猛禽

天から地の間を遮るものが
ついに何一つなくなりました。

このひとつきあまり曇天の下で
電線に止まって親を待っていた子ツバメ達とか
橋の上でいつもおいかけっこをしていた
黒い羽ぼさぼさの子カラスの兄弟とか
うちのベランダの植木に飛び込んで
ちゅんちゅんぴょんぴょん賑やかな子スズメ達とか

こんな直射日光は、生まれてはじめてでしょう。
みんなちゃんと日陰に移動したでしょうか。


真上から射す強い日射しが地面を熱し
上昇気流がおきています。

その気流にかろうじて乗る
若過ぎてトビだかなんだか判らない
猛禽の子がふらふらと舞い上がっています。

水平にぴんと張るべき翼はぷるぷる震え
薄茶色の柔らかい羽毛が毛羽立って

階段の上の、同じ高さに居た私と空中で目が合います。

人間なんか見て動揺するな。
君はこの空のずっと高いところまで支配する
王者の鳥になるのでしょう。

仕方がないですよね。
本当はせめてあと十日。
蒼天を切り裂く鋼のような
翼を手に入れるのはまだ少し先。

幕が開くのが早過ぎて、
私達人間も含めて生き物達は
成長も準備も全く間に合っていません。

ひろひろしながらでも、乗り切れ、みんな。
[PR]
by otenki-nekoya | 2013-07-09 22:17 | 散歩

南の空 北の海

いつもは海風が強いのに、今日は風が全くなく、
曇って日射しもないのにじっとりと汗ばむ暑さです。

商店街の店の多くはお休みです。
タクシー店の前を通りかかると、
甲高いおしゃべりのような聞き慣れた鳴き声が。

ガレージの中をのぞきこみますが、視認はできません。
でも間違いない、三月十日、ツバメ到着初確認です。


風がないのに。
海は荒れていました。
いつもは海岸に垂直に寄せる波が、
斜めの方角から高く打ち付けています。

どこか遠くで。
たぶん北に大きな低気圧があって。
その嵐の波がここまで届いているのです。
[PR]
by otenki-nekoya | 2013-03-10 21:37 | 散歩

こがも

このあいだまでくっきりと見えていた山々が白く霞んでいます。
樹々が呼吸を始めたのでしょうか。

白い雲に覆われた空は、昨日は黄色っぽく見えていました。


明るい黄緑色の線は芽吹いた柳の枝です。
「みたことのない鳥がいる!」
暗い川の水面に一瞬、
鮮やかな赤い顔が一羽、
続いて可愛らしい茶色の斑が一羽。

コガモのつがいですね。
「ちっちゃい!」
コガモですから。
「つがいって、子供なのに?」
なんで冬にヒナが育つんですか。
子鴨ではなくて、小鴨、
河口に群れているカモ達の仲間では一番小さい種類です。
「それにしても小さいな」
普段トビとアオサギばかり見ているからでしょう。

「もう北に行くの?」
北へ行って卵を産んで、小さな子鴨を育てるんです。
[PR]
by otenki-nekoya | 2013-03-10 21:30 | 散歩

わたしゃ立つ鳥

おとといの春一番で海が荒れたのか、
海岸に流木が波の形で並んでいます。

今日は波打ち際すれすれに濡れた砂地が現れて、
土間の上のようにとても歩きやすい。

二羽の鳥が穏やかな海の上を飛ぶのを見て、
連れが不思議そうに言います。
「見慣れない鳥だ」

カモメですよ。
「カモメ?」
空の中の輪郭を目で追います。
「本当だ、カモメの形してる。
でもこのへんにはいないよね」
冬鳥ですから。
「北からくるの?でも冬でも津軽海峡に居るじゃないか!」
ですから、もっと北。


あ。
群れが。
西からゆったりと間隔を取ったカモメの群れが、
あとからあとから。
目の前の青い海の上を東へ。

群れの流れを遡るように砂浜を歩きます。
「飛んでると身体は小さく見えるけど、羽が大きいね」
明るい空の中を飛んでいるので、
真っ白い胴と翼の先の黒しか判りません。

ようやく何百羽かの群れが通り過ぎ、
東の常緑の岬を越えて白い影がきえてゆきます。
「すごい、地面すれすれを飛んだのがいた」
魚でもいたのでしょうか。
「カラスやトビより飛ぶのが上手い」
道路の方から海を見たら、海鳥の群れが波打ち際の私達を
よけて飛んでいるのがわかったかもしれません。

 おきのかもめに しおどきとえば
 わたしゃたつとり なみにきけ ちょい


「北に帰っちゃったのかなあ」

朝は寒いけれど、もう春です。
[PR]
by otenki-nekoya | 2013-03-03 21:49 | 散歩

緩む日

天と地の間が全く素通しのこの時期には珍しく
どんよりと雲が空を覆うと
まるで毛布をかぶったように暖かく感じます。

昨冬は姿を見せないと心配された小鳥達は
この冬は何事もなかったかのように現れて、
黄色いセンダンや白いナンキンハゼや
赤いピラカンサやクロガネモチの実を
早くも食べ尽くしそうな勢いです。

空も海も重く静かです。
久しぶりに波の縁を歩きます。
漁の一騒動が治まった後らしく、
たくさんのトビやカラスや冬鳥のカモメが
じっと浜で休んでいます。

寒くないので身体の緊張が解けたのか
たくさんの猫が思い思いの場所でとろんとして
人間の子供達もあちらこちらでぼうっと立っています。

冷たい風も強い日射しもない中で
干場一面に広げられた釜揚げちりめんじゃこは
今日は乾くのに時間がかかるでしょう。

沖には船がいくつも見えて
中に一見櫓をたてたようなものがあります。
海底かなにかの調査でしょうか。

こちらがわは生き物があふれています。
むこうがわも見えないけれど
底を網ですくえば生き物があふれ出ます。

でももっともっと沖の
ずっとずっと深い所は
とても淋しいところで。

その淋しい世界に君臨するものを
捉えた映像が見られるそうです。
[PR]
by otenki-nekoya | 2013-01-13 22:37 | 散歩

雨あがりに鳴く

例によって突然の豪雨に川の水位が高まっていきます。
気象レーダーの画像で見ると幸い雨雲から抜けそうです。

例によってからくも難を逃れました。
雨がやんだので小鳥達の声が聞こえます。
きっと今月初旬から現れたクマゼミも鳴き出す‥‥

ほーほけきょ。

‥‥なんで七月の町中の公園にウグイスが。

ニュースでは、隣村を襲った突風被害を伝えています。
突風。
たぶん竜巻。

山から吹き飛ばされてきたか、うぐいす。
[PR]
by otenki-nekoya | 2012-07-12 17:34 |
line

日記


by otenki-nekoya
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite