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趣味の餅搗き

年越し蕎麦の袋を下げて外階段を上がっていると、
連れが向かいの家のガレージの中に目をとめました。

作業用のテーブルを並べて、ゴム手袋に晒、
「あれ、お餅をつくんじゃない?」
餅搗き?
こんな住宅地の中のガレージで?
「蒸し器がある。まちがいない、もちつきだ」

先日新聞に、帰って来た内閣のメンバー紹介が載っていました。
戦国武将の子孫として有名な方の趣味が「餅つき」とありました。

趣味が「餅つき」。
ううむ、勇壮なところが戦国武将ぽいといえば、どことなく。

そういえば、実家に石臼があるはずです。
「うちにもあるよ」
昔はだいたい各戸で餅を搗いていましたからね。

あとは杵さえ調達できれば。
運動になるしつきたては美味しいし、
蕎麦打ちにつぐホビーの王道になりうるかも。

住宅地の中の一見普通のお宅のガレージで、
休日になるとあちこちで
ひそかに餅が搗かれているのかもしれません。
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by otenki-nekoya | 2012-12-31 21:56 | 散歩

幼帝の陵

大河ドラマでは番組の最後に
ドラマゆかりの土地を紹介する
小コーナーがあります。

最終回は壇ノ浦の赤間神宮。
海から引き上げられた安徳天皇が
祀られたという碑があります。

「本当かな?」
このあたりの山でも、
安徳天皇の墓だの平家の隠れ里だの
落人伝説はいっぱいありますからね。

‥‥あっ。
雨の夜、安徳帝の墓の前に坐り、
琵琶をかきならす芳一のまわりの
塚の上におびただしい数の鬼火が

「うわあ。ここかあ」
『七盛塚』。平家の男子の多くは、名が■盛だから。
「あれ?お寺じゃなかった?
お坊さんが身体にお経を書いてくれたんだよね?」
たぶん例の明治の廃仏毀釈で。

「怨霊がまた呼びに来たらどうするの」
宮司さんに祓ってもらってください。


星辰が正しい位置についた時、
海の底の都は再び浮上するのです。
「何の話?」
‥‥別の話です。
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by otenki-nekoya | 2012-12-23 22:34 | TV

長門国壇浦、赤間が関

青い海に波一つない秋の日の事でした。

それでは、有名な『みみなしほういちの話』を
ご存じないのですか。

あかまがせきに住む盲目の琵琶の名手の物語を。

源平のいくさの何かも知らぬまま
六歳の時に読んで以来、
私の身体に書き込まれたような物語を
青い海の横を歩きながら連れに話して聞かせます。

「その、高貴な方々ってつまり、ニイノアマとかトモモリとか」
そうでしょうね。
「自分たちが死ぬ話をわざわざ聞きたいかなあ?」
‥‥自分がモデルになったドラマには興味がありませんか。
といいますか、執着があるのです。怨霊ですから。


視聴率が低いとさんざんに言われはしましたが、
源平の武者がヒーローだった祖父達の時代ではないので、
国民の十人に一人が見ていれば凄いものだと思います。
今年の某公共放送大河ドラマが終了しました。

壇ノ浦の合戦のおり海底に沈んだ
三種の神器の一つ、草薙の剣を
若かりし姿の主人公が水底で手にすると
きらびやかな平家の館に一族が
にこやかにうちそろって出迎えます。

ああ、
浪のしたにも都のさぶらふ。

この方々なら、琵琶の上手が居ると聞けば
具して物語を聞くでしょう。

それにしても、このラストシーン、
‥‥映画たいたにっく?

‘あそびをせんとや’、のうたが
突如頭の中できりかわって

♪ゆあ ひや ぜあーずなっしんあいふぃあ
あん あいのうーざっまいはー いる ごーおーん♪ 

あなたはわたしのこころのなかでいきつづける。
意味は合っています。
優れた物語だったと思います。


 千いろの海の底、神竜のたからとなりしかば、
 ふたたび人間にかへらざるも
 ことわりとこそおぼえけれ。
               『平家物語 巻第十一 剣』

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by otenki-nekoya | 2012-12-23 22:31 | TV

風のない日

ぽっかりと青い海の前の干場いっぱいに、
魚の開きが日射しをうけています。

先週、山向こうを荒れ狂った暴風雪は
幾重にも山を越えて烈しい北風となり
吊るされた何百という銀の魚を
吹き晒し続けていたのですが

今日は陽が照るばかりで風がありません。
屋外に出た人は皆、歩きながら上着を脱ぎます。

地域の投票所では三枚の用紙をいっぺんに渡され、
一つだけの投票箱に三枚の用紙をいっぺんに入れます。

ずいぶん、大雑把です。
あとで「しもうた、名前と党の紙を書き間違うた」と
いう人が絶対いると思うのですが。
箱は都知事選などで足りなくなる所にでも貸し出したのでしょうか。

なにしろ、第三極どころか
現与党の候補すら立っていないのです。
わざわざ数えるまでもないくらいです。
出口調査もありません。

風のない青い海に沿って歩いて帰ります。
これだけ暖かいと、山は雪崩になりそうです。
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by otenki-nekoya | 2012-12-16 21:55 | 散歩

シンデレラ

革靴って、はかずにしまってあっても
靴底が劣化して突然割れたりする事がありますね。

ぴかぴかの革靴をはいて
忘年会に出かけようとする連れに
なにげなく、そんな声をかけました。

その夜、ドラマ『悪夢ちゃん』を見ていると、
悪夢ちゃんが見た夢の中で、
王子と姫が船上でダンスを踊り、
頭上に輝くオリオン座を斜めに明るい流星が通ります。

やがてガラスの靴のかかとが折れ、
シンデレラは貧しい姿に戻ります。

ドラマでは夢の中の星座と流星から
現実の船を特定する、という展開でした。


私もちょうどあんな流星を見ました。

忘年会から連れが戻りました。
「踊ったら、靴のかかとがとれたー」

‥‥よ、予知夢?
あくむちゃん、すごい。
私の予言も。

というか、踊ったんですか。
「万歩計つけて、一曲の中でどれだけ足踏みできるか競う」
それは踊りとは言いませんが。
「かなりの勢いで踏み鳴らしたから、かかとがとれた」
というより、飲酒のうえでその競技は危険ではありませんか。
「‥‥本当だ。来年は止めるよう言っとこう」

「みんな、まだまだ次行こう、と盛り上がっていたけど、
帰ってきちゃった。靴もかたっぽ歩きにくいし」

きっといまごろ、あだながついていますね。
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by otenki-nekoya | 2012-12-15 23:33 | TV

そらのキャンドル

新月の夜にあたったので
いつ空を眺めてもよい今年の双子座流星群。
毛布をかぶってベランダに立ちます。

なにかのはずみで台座からはずれた、といったようすで
小さな星がときどきころがって光ります。

いちばんうつくしかったのは
絢爛たる勇者オリオンを
見事袈裟懸けに斬っていった流星。

先日この下に灯っていたキャンドルライトのひとつが
きまぐれで天をはしったような眩い金色。
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by otenki-nekoya | 2012-12-13 23:56 |

キャンドルと偉人

凍天の下のキャンドル・イベントが好評で、
今回はそこの公園にも綺麗に並べた灯が
ベランダから見えます。

銅像を下から照らす無数の蠟燭の炎。
‥‥想像すると不気味ではありませんか。
ダウンジャケットを着込んで見に行きました。

銅像は堂々と照らされていました。
なんで足下にツリーが、と思ったら
その中に照明を仕込んであったのです。
馴染みの銅像も、ライトアップされた姿は珍しいので、
皆がキャンドルの灯と一緒に写真におさめて行きます。

ついでにメイン会場にも行ってみると、
ご当地アイドルのステージショーをやっていました。
アイドルと言っても実在の歴史上の人物設定の
地域振興コスプレイケメングループの出張です。
それぞれのファンらしきおっかけ女子も
それなりに居て盛り上がっています。

震え上がる寒さの中の明るいパフォーマンスに
にこにこと拍手を送りながら、連れが呟きます。
「一人は切腹、あの二人は暗殺、ええと、」
彼は斬首でした。この中では女子には一番人気かも。
「そうそうたるメンバーだなあ」
非業度が人気ポイントになるのです。

持ち歌で元気良く踊った若者達は
「おお、温もる温もる」
「踊ると温もってえいのう」
「ロウソクがきれいじゃ」

少なくとも、蠟燭の間の闇を突いて斬られる事はない。
良かったですね。平成の御代に生まれて。
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by otenki-nekoya | 2012-12-08 22:19 | 散歩
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日記


by otenki-nekoya
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