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コンプリート

キーン博士の『日本文学史 近代・現代篇 九』
(著/ドナルド・キーン 訳/角地幸男 中公文庫)
町に一軒の書店の文庫新刊棚にありました。
やりました、近・現代、完結です!

TUT▲Y▲ ▲▲店さん、
毎回欠かさず一冊だけの配本、ありがとうございました。
私のためだけに。
おかげさまで地元でコンプリートできました!


ちょうど先週、TVのニュース番組の中で
キーン先生のインタヴューがありました。

──わたしはいままで、オキャクサンでした。
  だから、他の国のわるいこと、言いませんでした。

でももう日本国国民になられたのですよね。

──これからは、言いたい事いいます。

言いなされ、言いなされ。
『近世篇』で近松門左衛門と浄瑠璃に傾けたあの情熱、
名指しせずとも御身には、許せぬ者が居らるるはず。

──わたしの一票は、まだだれにもあげません。
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by otenki-nekoya | 2012-11-26 20:49 |

ゆるがるれ

休日の朝、歌が聞こえます。

♪あそびを せんとや うまれーけむーー

ど、どうなされたのです。

「ん?日曜版の『名言』がこれだったから、つい」
連れが手にした全国紙を見せます。

朝っぱらから、幽閉された法皇様が憑いたかと思いました。
「リョージンヒショーって、後白河が作ったの」

今だったらそうですねえ、おそれおおくも皇太子殿下が
「へびーろーてーしょん」をカラオケで歌いまくっていたら
周囲は少なからず困惑するでしょう。
「するねえ」
振り付けも完コピで。
「“今様”って当時はそんな位置づけだったの?」
さあ、そこまでかどうかはわかりませんが。

♪たわぶれ せんとや うまれけん
「良い詞だと思うよ」

だから、残りました。
いつの世もサブカルをみくだしてはならないのです。
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by otenki-nekoya | 2012-11-25 20:44 |

おそいくるものの作法

連れは子供の頃山川田畑の中で
暗くなるまで遊んでいたせいか、
TVの特撮ヒーローなどに思い入れがないようです。
「家にテレビがなかったかも知れない」
そんな訳はありません。

人気アニメの劇場版をTVで放映していたので、
今日の日本人の基礎教養の一つであると説明しました。

「あの襲ってくるのはなに?」
聖書になぞらえた表現で、使徒と呼ばれています。
「なんだかわからないなあ」
わからないでしょう。
「どうしていっぺんにこないで、ひとつずつ来るの?」
‥‥そこからですか。
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by otenki-nekoya | 2012-11-16 22:39 | TV

そうさぼくらは

夕風の中、軽快なティンパニの音がします。
窓から身を乗り出すと、信号待ちで
自動車のエンジン音がとまった瞬間
いっぺんに管楽器の調べが町に響きます。

今年もやりますか。
定期演奏会の前宣伝に町中を
中学生が衆人注視の中練り歩く。

通りに姿を現した吹奏楽部員は合戦に向かうが如く
ピンク色の旗指物を何本も背負って行進します。

あれ?幟の色が違う。
去年は水色と紫色でした。
毎年新調するのでしょうか。

♪なーんばあ わーんに ならーなくてもいい

ご謙遜を。
県大会で優勝したではありませんか。
やはりこの荒行のたまものでしょう。

高らかに奏でよ若人。
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by otenki-nekoya | 2012-11-07 21:08 | 音楽

てん・てん・てん

ずっしりと朱に実った柿の木から
青空の中にむかって等間隔に
てん、てん、てん、てん、と
白い点が。

近くで見ると、柿の木から蔓をのばし
上を横切る電線に電飾のように絡んで
大人の拳ほどの大きさのクリーム色の実を下げた
チャーテ、一般名ハヤトウリです。

いったいどこまで伸びるのやら。
よく街路樹の枝切りや銅像の掃除をしてくれる
電力会社の高所作業車に頼めば収穫してくれるでしょうか。

チャーテはあまり味がないなどといわれますが、
千切りにして生でしゃきしゃき酢の物にしても、
半透明になるくらい炒めても、
ほんのり瓜の風味があって私は好物です。

生で食べられるのに、汁が手について乾くと
ぱりぱり糊のようになってなかなかとれません。

実は白と黄緑の二種類があります。
中に薄い種があり、野菜籠の中にころがしておくと、
ぐいっと緑の蔓が突き出てびっくりします。
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by otenki-nekoya | 2012-11-04 20:05 |

瑠璃の花

朝晩は冷え込むのに日中は日射しが強くて暑く、
ベランダの植物の手入れのタイミングが難しい、
と思っていたら夢を見ました。

アルミサッシの戸の開いた狭い園芸店の床に、
苗を植えたプランターが並べられています。
お店の人が「好きなだけ持っていっていいよ」と
言ってくれるのですが、土が入って重いし、
うちのベランダにはそんなにスペースもありません。

鉢植えをひとつだけ選びます。
こまやかな細工のように切り込みの入った葉のついた、
まっすぐにのびた茎のてっぺんに丸く、
縁が金色の細い青紫の花びらの密集した、
アザミの一種でしょうか。

台車に植木鉢を載せて、表に出ます。
外で苗などを眺めていた客達が、
青いアザミの花に目をとめます。
外光の中で花は透けるように美しく、
私は台車をしずしずと押して進みます。


目が覚めて思いました。
あの硝子細工のような花はたぶん、
展示会に合わせて連日新聞で紹介されている
正倉院宝物「瑠璃杯」なのでしょう。
コバルトで青く発色したアルカリ硝子の器。

昨夜、海苔の乾燥剤として入っていた
生石灰の小袋を眺めながら
プランターの使用済みの土に混ぜて中和させておこうか、
ハーブ類は土が酸性でないほうがいいし、
などと考えていました。

そうしたら。
アルカリの土から、宝玉のような花の咲く夢をみました。
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by otenki-nekoya | 2012-11-02 20:59 |

お役に立てず

『悪夢ちゃん』の担任の先生は神話などに詳しく、
夢の象徴するものを読み解くセンスがあるという役柄です。
ただ、これまでのドラマの中ではあまり必要がない能力です。
実際には彼女は的確な現状認識と勢いで行動しているので。


自分の夢の中に登場した物の意味を、
知りたいという人は多いのですね。
どうも日記が検索でひっかかるらしく、
夢で見た小動物をたずねる方があとをたちません。

ご要望に応えるような内容でなくて申し訳ない。
同じものを見ても、怖いと思うか可愛いと思うか
びっくりするのか不思議に思うか──
同じものを見ても現実でも感じ方は違います。

同じものを見たと思っていても、
夢の中ではそれは同じものではないのです。
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by otenki-nekoya | 2012-11-01 21:56 |

かわいい悪夢

十月中は少しでもホラー絡みの話題は
無理矢理ハロウィーンネタにしていたのですが、
しまった!十月始まりのTV秋ドラマ、
『悪夢ちゃん』がこんなに怖いなんて。

恩田陸の『夢違』が原案と聞いてはいたものの、
設定が小学校で主題歌がアイドルで
キャスティングもコミカルお得意のみなさんだったので、
ちょっと怖くておかしくてじんわりいい話風に
作られるものと思っていたのに。

去年も子供向けだと思っていた
『妖怪人間』がしみじみと寂しい話で、
日テレ土曜9時は油断がならないのでした。

同じ土曜の更に深夜ドラマ、
湊かなえ脚本の『高校入試』が
見えない悪意をひしひしと感じるサスペンスなら、
『悪夢ちゃん』は悪意を目に見える恐ろしい姿で現わす。

他人の無意識を読み取り、その人物が起こしうる惨劇を
奇怪な悪夢として見る能力を持つ小学生の少女と、
彼女の見た悪夢の内容から起こりうる事態を予測し防ぐ、
いわば夢探偵のような役割の、担任の女性教師。

いつもにこやかな美人先生は、実は他人を全く信用せず、
綺麗な笑顔の裏で常に真っ黒なツッコミ連発、
この役があまりにもはまっていて笑えるのですが。

笑い事ではありませんでした。
教室の中での緊迫した事態の直後、
なんとなく笑って場の雰囲気を取りつくろう児童たちに、
先生はついにみんなに、空気を読んで笑うな!
先生も笑いたくないのに笑うのはやめます、と宣言し、
凍り付いた本性を現す。

巻き込まれたとはいえ、いやいやとはいえ、
悲劇を未然に防ぐために毎回全力を注ぐのは
教師だからか、人間だからか、本当はいい人なのに。

笑いたくないのに笑うのが苦手な大人としては
先生、やった!とちょっと感動するのですが、
それでも私がこのクラスの生徒だったら、
やっぱり先生の豹変ぶりに震え上がると思います。

いや、小学四年生の私だったら‥‥
やっぱりね、と思うかな。
それも我ながら怖いな。
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by otenki-nekoya | 2012-11-01 20:53 | TV
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日記


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