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カテゴリ:夢( 5 )

瑠璃の花

朝晩は冷え込むのに日中は日射しが強くて暑く、
ベランダの植物の手入れのタイミングが難しい、
と思っていたら夢を見ました。

アルミサッシの戸の開いた狭い園芸店の床に、
苗を植えたプランターが並べられています。
お店の人が「好きなだけ持っていっていいよ」と
言ってくれるのですが、土が入って重いし、
うちのベランダにはそんなにスペースもありません。

鉢植えをひとつだけ選びます。
こまやかな細工のように切り込みの入った葉のついた、
まっすぐにのびた茎のてっぺんに丸く、
縁が金色の細い青紫の花びらの密集した、
アザミの一種でしょうか。

台車に植木鉢を載せて、表に出ます。
外で苗などを眺めていた客達が、
青いアザミの花に目をとめます。
外光の中で花は透けるように美しく、
私は台車をしずしずと押して進みます。


目が覚めて思いました。
あの硝子細工のような花はたぶん、
展示会に合わせて連日新聞で紹介されている
正倉院宝物「瑠璃杯」なのでしょう。
コバルトで青く発色したアルカリ硝子の器。

昨夜、海苔の乾燥剤として入っていた
生石灰の小袋を眺めながら
プランターの使用済みの土に混ぜて中和させておこうか、
ハーブ類は土が酸性でないほうがいいし、
などと考えていました。

そうしたら。
アルカリの土から、宝玉のような花の咲く夢をみました。
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by otenki-nekoya | 2012-11-02 20:59 |

お役に立てず

『悪夢ちゃん』の担任の先生は神話などに詳しく、
夢の象徴するものを読み解くセンスがあるという役柄です。
ただ、これまでのドラマの中ではあまり必要がない能力です。
実際には彼女は的確な現状認識と勢いで行動しているので。


自分の夢の中に登場した物の意味を、
知りたいという人は多いのですね。
どうも日記が検索でひっかかるらしく、
夢で見た小動物をたずねる方があとをたちません。

ご要望に応えるような内容でなくて申し訳ない。
同じものを見ても、怖いと思うか可愛いと思うか
びっくりするのか不思議に思うか──
同じものを見ても現実でも感じ方は違います。

同じものを見たと思っていても、
夢の中ではそれは同じものではないのです。
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by otenki-nekoya | 2012-11-01 21:56 |

びっくりするお話

明け方に見た夢をそのまま小説の書き出しにする、
いしいしんじさんの執筆作法が朝刊に載っていました。

夢をうつしたような文章といえば、いしいさん、
川上弘美さん、稲垣足穂、横綱は百鬼園先生。
漱石先生の夢は夢としては筋が通り過ぎている。
夢を言葉に置き換えるのは至難の業です。


例えば私が今朝見た夢。

 本棚を片付けていて、床に近い棚の学術雑誌をめくってみると、
 論文の余白に複数の手書きの書き込みがあります。

 『今やってるシークエンス解析のほうがこれよりよっぽど難儀だ!』とか
 延々配列を書き並べて『誰か解読お願い〜』というような。

 論文発表者の一人の名前に矢印をひいて、
 『この先生、外国人に囲まれて車に乗せられてた!』
 私はその現場を思い浮かべながら、
 いや、あれは□□大学の先生達が迎えに来ただけで、
 誘拐じゃないから、と思ったり。

 書き込みが面白いからこの雑誌捨てられないなあ‥‥

本を片付けながら捨てたくない、
という未練の気持ちがありありと現れています。
紙にペンで書かれてはいるけれど書き手が不特定多数で、
これはネットの書き込みのイメージですね。


例えば昨日見た夢。

 明るい部屋の隅に、友人が静かに座っています。
 彼女の傍らに、茶色い小さなものが
 ぱらぱらと十個ほど浮かんでいます。

 地味な色合いの蝶です。
 膨らませた透明なビニール袋の中に
 とまっているかのようにまとまっています。

 この蝶はそれぞれ、彼女に寄せられた想いなのですが、
 蝶達はあまりにも控えめで、彼女はすぐそこにある
 そのひっそりとした存在に気付いていません。

 彼女はこのままずっと蝶達に気付かないんだろうなあ、と、
 しんみりとしたような微笑ましいような気持ちで眺めています。

最近友人が結婚しました。夢に出ていた彼女とは別の人です。
蝶は、蝶のコレクターが登場人物のTVドラマを見たせいか。


私の夢で見えている物は「気分」を説明するための道具で、
素材の出所はごく手近なものが多いようです。
もう少しタガのはずれた、奇想天外な夢が見たいけれど。

いや、そうではありません。
夢を人に伝えようとして、
あるいは自分が覚えていられるように、
カメラで撮った映像のように描写すると、
夢らしい奇妙さが失われてしまうのです。
本当はもっと何層にも意味不明なものが絡まっていたはずなのに。

インタビュー記事でいしいさんも言っています。
「奥行きがあり、いろんな出来事が詰まった夢を、
 そのままの手触りで小説にするのには、
 すごく時間がかかります」

それはそうと、いしいさんのもう一方の名人芸、
その場の思いつきでつくってしまうお話、
なんと出版されるんですね。楽しみです。

子供の時って、よく思いつきのお話をつくりましたよね。
口から出たとたん自分でもびっくりするような、
めちゃくちゃな、うそっこのおはなし。
楽しかったなあ。
もう自分ではつくれないから。
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by otenki-nekoya | 2012-09-12 21:10 |

白いネズミの夢を見る

「きのう、こわいゆめをみた」
連れが真顔で言います。

連れの夢はとてもシンプルです。
先週の夢はこうでした。
「さむすんと、あっぷると、きんぎょが出て来た」
TVで放映されていた宮崎アニメを見て、
ニュースで判決を聞いて、寝たのです。
そのままです。何の置換にもなっていません。


連れは仕事などが立て込んで来ると、「怖い夢」を見ます。

私が最初に聞いた「怖い夢」はこうでした。
「ゾウに踏まれそうになった!怖かった!」
‥‥それだけ?

次に聞いたのはこうでした。
「廊下にワニがいて、かまれそうになった!」
かまれなかったんですか?
「みんな逃げたけど、□長がかまれた!」
自分は無事かい。

その次。
「ああ怖かった〜、猫におっかけられた」
猫、割と好きでしょ。怖いですか?
「塵捨て場から、死んだ猫が『捨てんといてくれ〜』って走って来た」
‥‥それは怖い。

どうやら「焦り」の気持ちが夢の中で
「動物に襲われる」という形をとるようです。


それで、昨夜は何に襲われたんですか。
「ネズミが足をかじってきた」
‥‥どんどん小さくなりますね。
「サンダルの底が厚いから最初は大丈夫だけど、
振り払ってもまた白いマウスが続きをかじるから」
え?ネズミって、実験用マウスですか?

白ネズミの夢と言えば普通は吉兆と言われます。
私達はサザエさんに悲鳴をあげさせるような
ちょろちょろ屋内を走るネズミの姿を
実際に目にする事はありません。
猫が自慢げに持って来る戦利品も、
走って逃げ去る事はありません。

普通の鼠の姿を見た事がない者の夢に
いわゆるネズミは出てはこれない。
生き生きと動く様を見慣れているのは
ピンクのしっぽに赤い目で純白の体の
アルビノのハツカネズミという事になります。
BL/6を扱う従姉妹の娘は黒いネズミの夢を見るのかも。



でも、夢の白いネズミはネズミの姿をしていても
本当はネズミではなかったのかもしれません。

帰りが遅くなった連れは寝る直前に新聞を読んでいました。
地方紙には絶滅を宣言された昔馴染みの哺乳類を惜しみ、
地元各地で撮られたたくさんの写真が載っていました。

ヌートリアは殖えているというのに。
「あんな大きなネズミ、いやだ」
そんな話も前日にしていました。

かわうそ→ぬーとりあ→ねずみ→まうす

齢経る獺は化けると謂ふ。
昔、川で遊んだ児の夢に、
化けて出でたか、かわうそ。
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by otenki-nekoya | 2012-08-30 22:39 |

いぬが咲く

朝寝をして夢を見ました。

明るい光の射す友人の部屋で友人の帰りを待っています。
小さな犬の声が聞こえてくるので、部屋の隅へ行くと
花瓶に緑の植物がざっくりと生けられていて、
こんもり茂った葉の間から親指くらいの
小さな小さな茶色の小犬が顔を出し、
嬉しそうにこちらを見上げてわんわん、と吠えています。

緑の植物は蔓になり、少し押し上げられた木枠の硝子窓の間から
緑のカーテンになって軒先まで伸びています。
蔓のあちらこちらに、エニシダのような黄色い花のつぼみが
ぽつりぽつりとついていて、そのつぼみは

耳と目と口をぴったり閉じた小さな小さな犬の顔で
これから次々と耳を立て目をあけ口を開いて咲くのです。
喜んで首筋をかかれている手元の小犬を見下ろして
このこは

夢から覚めながら思います。
──枯れるのか。


私の見る夢は、いつもわかりやすい材料でできています。

犬は、
前前夜、TVで放映していた映画で
子供達が子犬を拾う場面を見ました。

花は、
摂氏七度を下回ってはいけないというので、
部屋の中に鉢植えの蘭をおいています。
十一月初めに二輪咲きました。
というより昨年咲き終わった後、
二つに株分けするのが本式の育て方なのでしょう。

白と、緑褐色の地味で奇妙な形の花が、
それ以降ふたつき以上に渡り咲き続け、
一昨日終わりかけた一輪を鋏で摘みました。
そう思って見れば両脇に黄色い耳があり、
茶色のリップがつんと尖った犬の鼻先に
似ていなくもありません。

花の名前はメモをみないとわからない。
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by otenki-nekoya | 2012-01-22 19:10 |
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日記


by otenki-nekoya
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