narcia

nekoya2010.exblog.jp ブログトップ

サイドミラーにあごをのせ

やわらかな色合いの山々の一番奥が

ひとつだけまっしろになりました。


重荷を下ろした風が里に吹き付けます。



助手席の窓を全開にした軽自動車から

茶色の細い腕が出ています。

腕じゃない、前脚。


サイドミラーにちょこんとあごを載せて

マメシバが車内から身を乗り出して

寒風にあたっています。


この身を切るような風が身を切らないのか。

さすがに毛皮を着ているだけの事はある、

でも窓を閉められないから運転手さんが寒い──


あ、逆なんだ。


急激な冷え込みに、人間は当然、車の暖房を入れます。

毛皮に包まれた、汗腺の少ない、容積の小さな生き物は


のぼせた。


だから、サイドミラーに頭をのっけて冷やしている。

最初からマメシバ専用台のようにサイズがぴったりです。


そのまま軽自動車は何事もないように

細い路地から大通りへ出て行きました。



[PR]
by otenki-nekoya | 2014-12-05 21:40 | 散歩
line

日記


by otenki-nekoya
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite